キュレーター
本展では、他館のキュレーターに参画を依頼し多角的に本展のキーワード「ねむれ/よいこ」を検証し展開します。現代美術を取材研究し展覧会として実現してきた専門家と共に企画の実現に向けて議論を重ね展覧会を実現することで、神奈川での新しい現代芸術の表現の創出が期待できます。
企画構成
中野仁詞NAKANO Hitoshi
公益財団法人神奈川芸術文化財団(神奈川県民ホール/KAAT 神奈川芸術劇場)キュレーター/第56回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展(2015)日本館「塩田千春 掌の鍵」、横浜トリエンナーレ2017「島と星座とガラパゴス」。神奈川県民ホールギャラリーでの主な展覧会に、「日常/場違い」(2009)、「日常/ワケあり」(2011)、大山エンリコイサム「夜光雲」(2020-21)、「ドリーム/ランド」(2022-23)、「味/処」(2023-24)など。KAAT神奈川芸術劇場での主な展覧会に、塩田千春「鍵のかかった部屋」(2016)、さわひらき「潜像の語り手」(2018)、小金沢健人「Naked Theatre-裸の劇場」(2019)、宮永亮「KAA10」(2020-21)、冨安由真「漂泊する幻影」(2021)、志村信裕「游動」(2021)、鬼頭健吾「Lines」(2022)など。慶應義塾大学大学院美学美術史学専攻前期博士課程修了。
企画協力
大槻 晃実OTSUKI Ayumi(芦屋市立美術博物館 学芸員)
芦屋市立美術博物館学芸員。尼崎市教育委員会学芸員を経て2011年より現職。専門は日本近現代美術。美術館では展覧会企画のほか教育普及事業を担当。2014年度より美術家や音楽家、研究者などを講師としたアートスタディプログラム「まなびはく」を実施している。近年担当した主な展覧会に「小杉武久 音楽のピクニック」(2017年)、「art trip vol.03 四海の数」(2019年)、「芦屋の時間 大コレクション展」(2020)、「美術と音楽の9日間 rooms」(2020)、「植松奎二 みえないものへ、触れる方法―直観」(2021)、「限らない世界/村上三郎展」(2021)など。
慶野 結香KEINO Yuka(キュレーター)
秋田公立美術大学、サモア国立博物館(Museum of Samoa)での勤務を経て、青森公立大学 国際芸術センター青森[ACAC]主任学芸員。アジア・パシフィック地域における、布をはじめとした文化のリサーチを行いながら、アーティストと協働し近現代史を再考する企画を多く手がける。近年の主な企画に、「いのちの裂け目布が描き出す近代、青森から」(2020)、SIDE CORE/EVERYDAY HOLIDAY SQUAD 個展「under pressure」(2021)、「余の光 Light of My World」(堤拓也 / 山中 suplex との共同キュレーション、ALTERNATIVE KYOTO in 福知山、 2021)、小田原のどか個展「近代を彫刻/超克する―雪国青森編」(2021-22)、「currents / undercurrents―いま、めくるめく流れは出会って」(2024)など。
畑井 恵HATAI Megumi(水戸芸術館現代美術センター 学芸員)
高校中退後、辻製菓専門学校、辻調グループフランス校シャトー・ド・レクレール卒業。 Chocolaterie Béline (フランス、ル・マン)での研修を経て、フランス菓子 シャルル・フレーデル(大阪)でパティシエとして2年間勤務の後、大阪大学文学部で西洋近現代美術史を専攻。大阪大学文学研究科博士前期課程修了、同研究科博士後期課程単位取得退学。丸亀市猪熊弦一郎現代美術館学芸員、千葉市美術館学芸員を経て2022年より水戸芸術館現代美術センター学芸員。主な企画に「とある美術館の夏休み」(2022)、「つくりかけラボ 04 飯川雄大|デコレータークラブ─0人もしくは1人以上の観客に向けて」(2021)、「目[mé]非常にはっきりとわからない」(2019)など。
中村 史子NAKAMURA Fumiko(大阪中之島美術館 主任学芸員)
専門は視覚文化、写真、コンテンポラリーアート。美術館で担当した主な展覧会に「放課後のはらっぱ」(2009年)、「魔術/美術」(2012 年)、「これからの写真」(2014年)がある。また、美術館にて若手作家を個展形式で紹介する「APMoA Project, ARCH」を企画し、伊東宣明、飯山由貴、梅津庸一、万代洋輔を取り上げた他、2017 年にはタイのチェンマイにてグループ展「Play in the Flow」を企画、実施した。主な共著に「キュレーションの現在:アートが「世界」を問い直す(Next Creator Book)」(フィルムアート社/2015年)があるほか、雑誌等への寄稿多数。